東日本大震災発生の翌年から、お付き合い頂いている福島の生産者の皆様をGWを利用して訪問して来ました。福島市、二本松市周辺の内陸部の皆様で、外見は概ね復興された様に感じられましたが、色々とお話をお伺いしていると、福島=放射能という風評被害は根強く残っている様でした。復興支援ということが逆にそのことを何時までも思い起こさせることに繋がっているのではないかと感じました。
今後のイベントの名称を含め再考する必要が有りそうです。
特に野菜農家の皆さんは除染作業も儘ならないほどの被害で、訪問したスローフード福島のリーダーの須藤さんも畑は放置状態、取りあえず廃業され、勤めに出ておられました。
只、救いはご結婚されていて、2ヶ月程前にお子さんにも恵まれてお幸せそうだったことです。
そしてスローフードの運動も続けれれていて、ご支援いただいた全国の皆さんへのお礼と報告を兼ねて、スローフード福島の活動状況と近況をまとめた冊子を発行されていました。

この冊子は全員にはお渡しできる数はありませんンが、機会をある都度、皆様にもご覧頂けるようにしたいと思っています。
この冊子にも報告されている様に、SF福島の皆さんは色々と工夫されて活動を続けておられ、我々にも参考になる様な内容となっております。
又、10ページから13ページには生産者のみなさんの想いが直接語られています。ここだけでも是非お目通しを頂けると福島の原発事故の被害がどのようなものかを再認識頂けるのでは無いか思います。
この4年間、お付き合い頂いている斉藤梨園さんへの訪問では、ご家族での昼食にご同席させて頂き、和気あいあいの時間を過ごさせて頂きました。又、お隣の加藤梨園さんをご紹介いただきました。
加藤梨園さんは梨園の畑の通路を利用したにバラ園を作られていて、福島フラワーキャンペーンにも貢献されて、楽しみながら復興を推進されているご様子でした。バラの開花時期6月には多くのお客様が来訪されるとのことで、広い駐車場が設置されていました。

既に、和梨洋梨の果実の子供が見られましたが、左の和梨(二十世紀)と右の洋梨(ラ・フランス)は、素人の私にも分かる程の違いが有りました。今年も去年同様高収穫であります様に!
加藤梨園併設のバラ園の案内図、梨園全体にバラの通路が作られていて広範囲にわたるものでした奥さん手書きの薔薇の名前の絵画と旦那さんの園芸の組み合わせにご近所のお手伝いが加わった素晴らしい試みのようで、近い将来福島の観光名所の一つになるのではと思われました。
下の写真は宿泊した飯坂温泉の駅の飾り(花で作った卵型の飾り)でフラワーエッグ
最後に、人気酒造の工場にもお邪魔し、社長直々に最新の施設を整えた工場をご案内頂きました。発酵が済んだお酒は全て火入れをしないでそのまま瓶詰めされる国内でもまれな設備を整えられていて、それなりに受注されている様子でしたが、社長に言わせると復興支援の注文が多く、原発事故の前の様な本来の受注状況とは違うとのこと!そんなところに風評被害の実態が感じられました。

H28.05.16
CommunityCafe ヤムヤム
田中耕一郎